【地植えは水やり頻度ゼロ⁈】ジャガイモ栽培の6つのコツ【初心者用】

家庭菜園
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ジャガイモ栽培は手間がかからないので、初心者でも気軽に取り組める野菜です。

ただ、ミニトマト等の一般的な夏野菜とはかなり違う手順を踏みますので、初心者の方向けに育て方をまとめました。

ジャガイモ栽培に興味がある方は参考にしていただければと思います。

筆者はこんな人
2.5坪の庭人

・家庭菜園等の庭仕事や植物が大好きな30代前半サラリーマン
・子供の頃の実家でのお手伝いからカウントすると、家庭菜園歴は20年以上!
・マイホームの約2.5坪の庭で家庭菜園やガーデニングを楽しんでいましたが、2023年からは隣人に畑を借りて野菜作りも開始
・主に土日しか庭に出れない忙しい筆者でも実践できる家庭菜園やガーデニングのノウハウを実例と併せて解説・紹介しています!

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ジャガイモ栽培の6つのコツはコチラ!

まずは、初心者向けの6つのコツを最初にご紹介します。

① ジャガイモ栽培は種芋の芽出しから!

② 酸性寄りの土壌を好むので、苦土石灰の撒きすぎ注意!

③ 地植えなら水やりほぼ不要!(プランターも極力控えめに)

④ 栽培中の主な作業は芽かき1回・追肥と土寄せ2回!

⑤ 春植えはテントウムシダマシに注意!

⑥ 収穫時期の見極めは日数管理で!

筆者
筆者

ジャガイモ栽培の一連の流れに沿って、ポイントをご紹介します!

植え付け準備

まずは植え付けの準備から。

ジャガイモ栽培は種芋と呼ばれる栽培用のジャガイモを使います。

こんなやつです↓

種芋の例

春植えは2月上旬、秋植えは8月下旬にはホームセンター等に出回りますのでゲットしましょう!

種芋を手に入れたら、植え付け準備として芽出しと土作りをしていきます。

どちらも特徴的なポイントがありますので、ご紹介します。

コツ① ジャガイモ栽培は種芋の芽出しから!

種芋を手に入れたら一つ目のポイント。

コツ① ジャガイモ栽培は種芋の芽出しから!

ということで、芽出しを行います。

芽出しとは、種芋に日光を当てて、コチラの写真のような状態にすることです↓

芽出しをした種芋

芽出しのやり方を調べると、晴れた日に外に出しておく、等のやり方を見かけますが、ある程度の自然光が入ってくれば室内に置いておくだけでOKです!

詳しくはコチラもご覧ください。

筆者
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特に春植えはしっかり芽出しをして、ジャガイモを目覚めさせましょう!

コツ② 苦土石灰の撒きすぎ注意!

一般的に、野菜を育てるための土壌酸度は弱酸性付近(pH6.0〜7.0)が好ましいですが、何もしないと土壌は酸性にかなり傾いています。

このため、普通は植え付け前に苦土石灰を撒くことで土壌酸度を弱酸性に近付けるのですが、ジャガイモの場合は少し違います!

ということで、次のポイントはコチラ!

コツ② 酸性寄りの土壌を好むので、苦土石灰の撒きすぎ注意!

ジャガイモはph5.0〜6.0を好むことに加えて、弱酸性〜中性の土壌では「そうか病」という病気が発生しやすくなります。

したがって、土壌の状況によっては苦土石灰は必要ありませんので、ご注意ください。

苦土石灰の要否についてはコチラの記事でも解説しているので、興味がある方はどうぞ↓

オススメの土壌酸度測定器のリンクも貼っておきます。


コチラの商品は筆者も愛用していますが、信頼度が高いです!

筆者
筆者

安価なものだと上手く測れないことがあるのでご注意を!

植え付け

種芋の芽出しと、土作りが終わったらいよいよ植え付けです。

植え付け時期と植え付け方法についてご紹介します。

植え付け時期(春植え)

植え付け時期については品種によって異なりますが、春植えは梅雨前に収穫できるように逆算して植え付けるのがオススメです。そうすると、たいていの品種は2月下旬〜3月上旬の植え付けになります。

筆者
筆者

梅雨前に収穫したい理由は、土が乾いていたほうが収穫しやすいからです!

一般的な夏野菜よりも植え付けが早いので、忘れずに取り組みましょう!

植え付け時期(秋植え)

秋植えの場合は、寒くなると生育が悪くなるため、収穫時期が冬にならないように逆算して植え付けましょう。

ただ、あまりにも暑いと種芋が土の中で傷んでしまうので、暑さが少し落ち着く9月上旬がベストシーズンです。

筆者
筆者

寒くなる前にできるだけ成長させておきたいので、早めの植え付けを心がけます!

植え付け方法

植え付け方法は、10cmくらいの深さの穴に種芋を置いて、土を被せるだけ。

簡単です。

植え付けの様子
筆者
筆者

植え付け方法を調べると、種芋を切って植え付ける方法がよく紹介されていますが、切る必要性は特にありません。切って植えたほうが量産できるから経済的というだけです。

コツ③ 地植えなら水やり不要!

植え付け後の水やりの頻度については、他の野菜と全く異なります!ポイントはコチラ↓

コツ③ 地植えなら水やり不要!(プランターも極力控えめに)

ということで、特に地植えの場合、ジャガイモは他の野菜のように頻繁に水やりしてはいけません。あまりにも晴れた日が続いたら水やりが必要ですが、多くの場合は自然の雨だけで十分です。

逆に、水やりをしすぎると芋が腐ってしまいますのでご注意を!

土が乾いている状態での栽培状況
土はカラカラでも大丈夫です。
筆者
筆者

ちなみに我が家は一度も水やりしないことが多いです。(地植えです)

コツ④ 栽培中の主な作業は芽かき1回・追肥と土寄せ2回!

栽培中、日々の水やりは不要ですが、2回だけ世話をする必要があります!この点も他の野菜とは違うのでご注意を!

コツ④ 栽培中の主な作業は芽かき1回・追肥と土寄せ2回!

まず1回目の作業は、芽が15cmほどになったら、芽かきと追肥と土寄せ(5cmほど)をします。

そして2回目の作業は、ジャガイモのツボミができた頃にもう一度追肥と土寄せ(可能なら10cmくらいたっぷりと)をします。

ジャガイモ特有の作業なので、少し詳しく説明します。

芽かきとは?

芽かきとは、生えてきた芽を1本〜3本だけ残して引き抜く作業です。

ジャガイモは生えてきた芽の地中部分に実が付きます。

この際、たくさん芽が生えるとその分ジャガイモがたくさんできてしまい、栄養が分散して実が大きくならないです。

つまり、芽かきは大きなジャガイモを収穫するための作業というわけです。

筆者
筆者

芽かきをしなくてもジャガイモはできますが、小さい実がたくさんできてしまいます。

ここで、芽かきの実例をご紹介します。

コチラの写真の場合は、芽かき前は芽が5本くらいありますが、

芽かき前の状態

芽かきして2本にしました↓

芽かき後の状態

種芋ごと抜けてしまわないように、土を押さえて引き抜くと良いでしょう。

手を根元に添えて芽かきしている様子

上手くいくと種芋の生え際から抜けます↓

芽かきで引き抜いた芽

追肥・土寄せ

土寄せとは、ジャガイモの根元に土を被せることです。

ジャガイモは種芋よりも上に実を付けますので、土寄せをすることで、ジャガイモが育つ土中のスペースを増やしてあげることができます。

例えば、コチラ↓は土寄せ前の状態。

土寄せ前の状態

土寄せ後はコチラ↓

土寄せ後の状態
筆者
筆者

けっこう埋めちゃって大丈夫です。

土寄せが不足すると、ジャガイモが育つスペースが狭くなってしまい、ジャガイモが土の外に出てきてしまいます。

ちなみに、日に当たると緑化してソラニンという毒素を生成するので、食べられなくなってしまいます。

日光が当たって緑化したジャガイモ

また、土寄せのタイミングがちょうど追肥に適したタイミングなので、8-8-8のバランスの良い肥料をついでに撒いておきましょう。

筆者
筆者

栽培中の管理では、芽かき、土寄せ×2、追肥×2が成功の秘訣です!

水やりをしなくて良いので、あとは基本的に放置でOKです。

コツ⑤ 春植えはテントウムシダマシに注意!

害虫被害についても簡単に解説します。

気温が低くなると害虫被害はほとんど発生しないため、秋植えの場合は特に対策は不要です。

ただし、春植えの場合は、栽培中にだんだん暖かくなるので、害虫が発生しやすいです。

特に注意したいのはコチラ!

コツ⑤ 春植えはテントウムシダマシに注意!

テントウムシダマシはこんなヤツです。

テントウムシダマシの写真

普通のテントウムシはアブラムシ等を食べる益虫なのですが、テントウムシダマシは葉を食害する害虫です。

テントウムシよりも色がくすんでいて、背中にツヤがありませんので、見たらすぐにわかると思います。

放置するとすごいスピードで増えるので、見つけたらひたすら捕殺しましょう!

筆者
筆者

多少増えてしまっても、捕殺し続けていれば少しずつ減っていきます。

コツ⑥ 収穫時期の見極めは日数管理で!

最後に収穫方法についてご紹介します。

収穫時期になると地上部が枯れ始めることもあるようですが、それだけで見極めるのは危険です。

品種や植え付け時期によっては、収穫適期になっても地上部は青々としている場合もあるので、見極めのポイントはコチラです。

コツ⑥ 収穫時期の見極めは日数管理で!

実際に春植えのメークインは収穫適期でもコチラの写真のように青々としています↓

収穫時期のメークインの地上部の様子

春植えと秋植えの地上部の違いについては、コチラの記事でも詳しく紹介しています↓

品種に合った収穫適期になったら、地面を優しく掘って収穫しましょう。意外と傷付きやすいので、手で掘ることをオススメします!

また、収穫後はジャガイモを乾かす必要がありますので、晴れた日が続いて土が乾燥した状態で作業すると良いです!

収穫したジャガイモ
筆者
筆者

よく乾かさないと傷んでしまいますので、収穫後は風通しの良い日陰で乾かします。

(参考)畑が無いならポテトバッグでジャガイモ栽培!

家に畑が無かったり、プランターの準備も面倒くさい!だけどジャガイモ栽培をしてみたい!という方は、コチラのポテトバッグがオススメです。


このポテチみたいなかわいい袋をそのまま使って育てるので、プランターは不要です。

栽培が終わったらそのまま捨てられるので、とっても便利です!

ジャガイモ栽培の初心者にはとってもオススメなので、気になる方は上記のリンクからショップを見てみてくださいね♪

まとめ

今回はジャガイモを育てる際の6つのコツについて、実際の栽培の流れに沿ってご紹介しました。

最後にもう一度ご紹介します!

① ジャガイモ栽培は種芋の芽出しから!

② 酸性寄りの土壌を好むので、苦土石灰の撒きすぎ注意!

③ 地植えなら水やりほぼ不要!(プランターも極力控えめに)

④ 栽培中の主な作業は2回だけ!(芽が15cmくらいになったら芽かき・追肥・土寄せ!花が咲いたら追肥・土寄せ!)

⑤ 春植えはテントウムシダマシに注意!

⑥ 収穫時期の見極めは日数管理で!

以上、意外と簡単なジャガイモ栽培に皆さんもぜひ挑戦してみて下さい!

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