【ナス栽培】切り戻し更新と側枝の切り戻しの効果を検証！目指せ大量収穫！

ナスを栽培する際、ナスの株は枝分かれを繰り返しながら成長していきます。

放任でも十分に収穫できますが、切り戻しという作業をすることで、収量アップと長期間の栽培に繋げることができます。

今回の記事では、「側枝の切り戻し」と株全体を更新する「切り戻し剪定」の実例と効果を検証した結果をご紹介します。

使用した苗

今回は、コチラの苗を4株用意しました↓

4株のうち、2株は切り戻し無し、2本は切り戻しをしながら栽培して、違いを比較検証してみます。

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採用した切り戻し方法

今回は、「脇芽の切り戻し（一枝一果法）」と、「切り戻し更新」の2種類の切り戻し方法を検証してみます。

なお、切り戻しを取り入れる2株は、1番果の直下とその一段下の脇芽を伸ばし、3本仕立てで栽培します。

脇芽の切り戻し（一枝一果法）

脇芽の切り戻しについては、いわゆる一枝一果法を取り入れます。

１つの枝に対して着果する数を１つに限定するので、”一枝一果法”と呼ばれます。

脇芽の切り戻し（一枝一果法）のやり方

一枝一果法は、以下の①〜③を繰り返します。

①脇芽に実が付いたら先端側の葉を一枚残して摘芯

②実を収穫したら、着果位置より主茎側で勢いがある脇芽の上で摘芯

③実が付いたら①に戻る

切り戻し（一枝一果法）の実例

側枝の切り戻しについて、実際の様子もご紹介します。

まず、着果したら葉を一枚残して摘芯します。

コチラ↓は摘芯後

約2週間後の状態はコチラ↓

実が大きくなったので収穫しますが、同時に着果していた枝を切り戻します。

この際、側枝の根元から切るのではなく、脇芽が発生している箇所を残して切り戻します↓

切り戻す際の実例をもう一つ。

身が付いている枝の隣に脇芽が伸びていますので、、、

脇芽を残した位置でカットします↓

これと同じことを繰り返しながら栽培していきます。

切り戻し更新

次に、側枝だけではなく主枝もガッツリと切り戻す”切り戻し更新”についてもご紹介します。

暑さが本番を迎える前（7月後半くらい）に切り戻し更新をすることで、そのまま秋まで収穫できる可能性が高まります。

切り戻し更新のやり方

切り戻し更新のやり方は、次の3ステップです。

①全ての主茎を三分の一くらいの長さに切り戻し、残った側枝も三分の一くらいに切り戻す

②株元から30cmくらい離れた地面を1〜2箇所スコップで刺して、根っこも切り戻しする

③追肥する

切り戻し更新の実例

まずは主茎を三分の一くらいに切り戻します。

コチラは切り戻し前の状態↓

コチラは切り戻し後↓

次に、根の切り戻しです。

株元から30cmくらい離れた位置2ヶ所にスコップを差し込みます。

我が家はマルチを使用しているので、マルチを少しめくってスコップをブスっと刺します。

最後に追肥をして作業完了です。

切り戻し更新から約1ヶ月後の状態がコチラ↓

無事に復活しました！

切り戻しの効果

最後に、切り戻しの効果を比較してみます。

実の品質

まずは実の品質を比較してみます。

コチラは切り戻し更新後に8月下旬を迎えたナスで、このとおりツヤツヤです↓

いっぽう、こちらは切り戻しせずに放任栽培で8月下旬を迎えたナスです↓

ツヤが無いのがおわかりでしょうか？

このようにナスにツヤが無くなるのは水不足が原因です。

切り戻し更新の際に根を切り戻すことで、新しい根が張って水の吸い上げが良くなるようです。

いっぽう、切り戻ししていない株は根が疲れてしまい、水の吸い上げ力が弱ってしまっています。

株の状態

次に株の状態も比較してみます。

まずは切り戻し更新後に実がつき始めた株はコチラ↓

濃い緑色の葉で、上のほうに向かって元気に枝を伸ばしています。

いっぽう、切り戻しを一切していない株はコチラ↓

葉の色が悪く、枝が無造作に伸びており、元気が無い感じがします。

栽培期間の比較

次に、栽培期間を比較します。

切り戻しをしていない放任栽培の株は切り戻しをした株よりも早く枯れてきてしまいました。

いっぽう、切り戻しをした株は、同じ時期にもまだ元気です。

まとめ

今回はナスの切り戻しについて紹介しました。

まとめると以下のとおりです。

茄子を栽培する際は、上手に切り戻しを導入して、長く収穫を楽しみましょう！