キュウリを栽培していると、雌花は咲くのに実ができない時があります。
そんな時、「受粉が上手くできていないのかな?」と思うことがあるかもしれませんが、それは間違いです。
なぜなら、キュウリは受粉しなくても実ができるからです!
今回の記事では、受粉しなくても実ができる性質の話と、防虫対策をしたまま実際に実ができる様子をご紹介します!
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受粉不要で実ができる理由
冒頭でも紹介したとおり、キュウリは受粉しなくても実ができます。
この性質を単為結果性といいます。自然界ではバナナやブドウもこの性質を持つようです。
通常の植物は受粉することで果実が大きくなりますが、単位結果性の植物は受粉しなくても果実が大きくなるのです。
つまり、キュウリの実ができない時に、受粉不良が原因という可能性はありません。
実ができない原因は、実を太らせるパワーが株に無いことが多いです。
日当たり、水やり、肥料、害虫被害や病気の有無など、基本的な栽培方法を見直してみましょう!
我が家の実例(不織布ネットをかけたままでも実ができる!)
受粉不要ということを活用した我が家の実例をご紹介します。
定植からしばらくの間はウリハムシ対策で不織布ネットをかけていました。
花が咲いたら不織布は外さないとなぁ、と思っていましたが、受粉不要とのことで、不織布をかけたまま育てています。
不織布の中でもガンガン実ができています♪
例年、ウリハムシの食害がひどいですが、今年は不織布をかけていたおかげで、そこまで被害はありません。
雄花は何の役割が?!
ここからは雄花の役割について少し考えてみます。
と、その前にキュウリの雌花はコチラ↓
花の根元に小さなキュウリが付いてます。
いっぽう、雄花はコチラ↓
根元には何も無く、ただの花です。
これを見て、ふと思いました。
受粉しなくても実ができるなら、雄花は何のために存在してるんだ?
この疑問の答えは、
受粉しなくても実はできるが、種は受粉しないとできない。つまり、子孫を残すためには雄花も必要ということです。
ということで、種の無いキュウリを探そうと思い、実際にいくつか切って確認してみました。
こちらは種があります↓
これも種があります↓
これも種あり、、、
いくつか切ってみた結果、種のあるものばかりでした。
検証結果としては種が無いキュウリはみつかりませんでした。
不織布ネットの中でも小さな虫たちのおかげで受粉しているのだと思います。
まとめ
今回はキュウリの単為結果性という性質について紹介しました。
まとめると以下のとおりです。
・キュウリは受粉しなくても実ができる!
・この性質を単為結果性という!
・雄花が無くても実ができるが、種は受粉しないとできない!
・我が家の不織布ネットの中で育てたキュウリは種があったので、何かしらの方法で受粉された模様!
以上、キュウリは受粉不要で次から次へと収穫できるので、育てるのがラクチンなことがよくわかりました♪
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