玉ねぎの苗って品種が色々あるから、どれを買うのか最初は迷いますよね。
また、販売形態も「抜き苗」や「ポット苗」「セルトレイ苗」など色々あって、これまた迷います。
今回、玉ねぎを苗から栽培することに初挑戦しましたので、品種選びのポイントや苗の販売形態による違いについて、筆者の実例と併せてご紹介したいと思います。
目次
品種について
玉ねぎの品種は、ザックリ分けると3種類に分類されます。
早生(わせ)
いわゆる新玉ねぎ。収穫時期は3月〜4月で、水分が多くて生でも食べられるが、傷みやすい。一週間以内に食べるようにする。
中生(なかて)
5月頃に収穫。しっかり干すことで半年くらい貯蔵することができる。早生と晩生の中間くらいの性質。
晩生(おくて)
6月頃に収穫。しっかり干すことで、1年間貯蔵することができる。一般的にスーパーで見かける玉ねぎと考えて差し支えない。
自分の育てたい玉ねぎを決めてから売り場に行かないと混乱します!初見殺し!
苗の販売形態(売られ方)
苗の売り場に行くと、大体3種類くらいの販売形態で売られているので解説します。
抜き苗
土から抜かれて根が露出した状態で束ねて売られている苗。安上がりのことが多いが、抜かれているため品質が少し落ちることがあります。
購入後すぐに植え付けない場合は、束のままプランター等に根元をズボッと刺して仮植えしておくと、品質が落ちづらいです。
ポット苗
ポット苗は、夏野菜の苗に使われるサイズのポットに、いくつかの苗をまとめて植えてあります。
ポット苗はコチラ↓
ポット苗は土に植えてある状態なので、購入後すぐに植え付けない場合でも品質を維持しやすいです。
また、ポット苗は、まとめて植えてある苗を一本ずつにバラして植え付け必要があり、抜き苗よりも少し手間がかかります
セルトレイ苗
セルトレイ苗はセルトレーで育苗された商品のことです。(セルトレイとは、1本ずつ分けて育苗できるポットです)
例えば、50穴セルトレーの商品がコチラ↓
セルトレイは苗が一つの穴に一本ずつ育てられているので、ポット苗のように一本ずつにバラす必要がありません。
値段的には、抜き苗が1番安くて、ポット苗とセルトレイは同じくらいのことが多いです。
定植の実例
今回はポット苗とセルトレイ苗の定植の様子をご紹介します。
基本的には、根元の白い部分が少し見えるくらいの浅植えが基本です。
ただ、取り扱い方が2つの商品で異なりますので、それぞれ紹介します。
ポット苗の定植方法
ポット苗の状態をあらためてよく見ると、ひとつのポットに苗がたくさん生えています。
これをバラして植え付けます。
ポットから取り出すとこんな感じです。
土が固まって上手くバラせない時は、水にジャブジャブ浸すとバラしやすくなります。
土が落ちてバラしやすくなります↓
この状態で植え付けスタートです。
指の第一関節くらいまで土に刺して、
根元の白い部分か少し見えるくらいの浅さで植え付けます。
一本ずつにバラすのに少しコツが必要です。
セルトレイの定植方法
セルトレイの苗を取り出すとこんな感じ↓
ポット苗とは違い、初めから一本ずつに分かれているため、バラす必要がありません。
セルトレイの土ごと植えるため、セルトレイの深さ程度の穴を植え付け箇所に空けていきます。
穴にスポッとはめ込んで、
土をかぶせてできあがり。
ポット苗よりも植え付け時に手間がかからないですが、セルトレイから取り出す手間が多少かかります。
手間の多い順で並べると、
ポット苗>セルトレイ苗>抜き苗
というイメージです。
〈参考〉今回植え付けた品種
今回植え付けたのは晩生の「ケルたま」という品種と、品種不明の中生の玉ねぎです!
色んな品種があるので、ネットでも探してみると面白いですよ。リンクはコチラ↓
まとめ
今回は玉ねぎの品種選びや、苗の販売方法による違いについて紹介しました。
まとめると以下のとおりです。
・玉ねぎの品種は、大きく分けて早生、中生、晩生の3種類。それぞれ性質が異なるため注意。
・抜き苗は安価で、一本ずつにバラす手間もかからないが、品質が少しずつ落ちていくため、購入後はすぐに植え付けると良い
・ポット苗は購入後すぐに植え付けない場合にオススメだが、植え付け前に根を一本ずつにバラす必要がある
・セルトレイも購入後すぐに植え付けない場合にオススメ。植え付け前に一つずつセルトレーから取り出す手間がかかるが、ポット苗よりは作業がラク
以上、お役に立てたら幸いです!
自分が育てたい玉ねぎの品種を理解して、予算や植え付け手間を考慮しながら苗選びをしましょう!
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