【意外な結末】二本仕立てのミニトマト栽培!一本仕立てと比較検証してみた

家庭菜園
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ミニトマトの家庭菜園では、脇芽を除去しながら主枝のみを育てる”一本仕立て”で栽培するのが一般的です。

しかし、主枝以外にあえて脇芽を一本育てて”2本仕立て”で栽培する方法もあるようです。

今回の記事では、実際に1本仕立てと2本仕立ての栽培をして、比較・検証した結果をまとめました。

興味がある方はぜひご覧下さい!

筆者はこんな人
2.5坪の庭人

・家庭菜園等の庭仕事や植物が大好きな30代前半サラリーマン
・子供の頃の実家でのお手伝いからカウントすると、家庭菜園歴は20年以上!
・マイホームの約2.5坪の庭で家庭菜園やガーデニングを楽しんでいましたが、2023年からは隣人に畑を借りて野菜作りも開始
・主に土日しか庭に出れない忙しい筆者でも実践できる家庭菜園やガーデニングのノウハウと実例をブログで紹介しています!

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比較する苗

比較のために、同じ品種の苗を4本購入しました。

こちらの苗で検証してみます!

購入したミニトマトの苗

1本仕立てと2本仕立てを2株ずつ栽培して、違いを検証します。

筆者
筆者

次の章では、栽培方法をあらためてご紹介します。

1本仕立ての方法

1本仕立ての場合、脇芽は全て除去します。

油断するとコチラの写真のように脇芽が生えてくるので、手でちぎって除去します。

脇芽の実例写真

主枝を支柱に沿わせて、身長くらいの高さで摘芯します。

摘芯時の状態
筆者
筆者

私の身長が170cmくらいなので、目線の高さくらいで摘芯しました。

花が咲いた房は大体6房くらいです。

2本仕立ての方法

次に2本仕立ての方法をご紹介します。2本仕立てにする際は、第一果房の下の脇芽を伸ばすのが一般的なようです。

二本仕立ての始め方

分岐した部分は約1ヶ月半でこうなります↓

二本仕立ての分岐部分

全体はこんな感じ↓

支柱をV字に立てて栽培します。

V字に支柱を立てて二本仕立てで栽培する様子
筆者
筆者

ちなみに、コンパニオンプランツとしてバジルを両脇に植えています。写真の状態だと風通しが悪いので、適宜剪定します。

成長速度

まず、成長速度を比較します。

検証結果としては、一本仕立ても二本仕立ても成長速度は変わりませんでした。

我が家では、身長の高さ170cmくらいで摘芯しますが、2本仕立ても1本仕立てもほぼ同じ時期に身長くらいの高さに到達しました。

筆者
筆者

1本仕立てのほうが早く成長するかなと思っていましたが、ちょっと意外な結果でした。

老化速度

次に、株の老化速度を比較します。

ミニトマトを栽培していると、下部の葉が少しずつ黄色くなり枯れていきます。ただの老化現象なのですが、その様子を比較してみたいと思います。

まずは植え付けから約2ヶ月後の状態です。

一本仕立てはコチラ↓

下部が少し黄色くなり始めています。

2本仕立てはコチラ↓

少し見づらいですが、コチラも下部から中断にかけて枯れてきています。

7月末にはコチラの状態に↓

一本仕立てのミニトマトの様子(7月末)
コチラは一本仕立て
二本仕立てのミニトマトの様子(7月末)
コチラは二本仕立て(よく見ると脇芽がビヨーンと伸びてる…)

写真では若干わかりにくいですが、老化速度は同じくらいでした

筆者
筆者

二本仕立てのほうが栄養を食うため早く老化するかと思いましたが、そうでもありませんでした。

収穫量

最後に、収穫量を比較しますが、今年はカメムシが大量発生して、ほとんどの実が吸汁されてしまいました。

カメムシがとまっているミニトマト
カメムシがとまってます

カメムシに吸汁されると、コチラの写真のように中が白くマダラになり、食感が固くなります。

カメムシに吸汁されたミニトマト

ということで、まだ青い実もありましたが、途中で果実は全撤去。残念ながら収穫量の検証は途中で終了しました。

その前提ではありますが、一本仕立てと二本仕立ての収穫量は下表のとおりです。

6月末7月初旬7月中旬合計
1本仕立て83656100
2本仕立て52381109

表を見てわかるように、一本仕立てのほうが個数は少ないながら、早い時期からたくさん収穫できるという結果になりました。

逆に、二本仕立ては、収穫のピークが一本仕立てよりも遅れてやってくるようです。

収穫したミニトマト
筆者
筆者

特に二本仕立ては、まだまだ収穫できそうだったので、カメムシ被害が悔やまれます…!

2本仕立ての実が予想より取れなかった原因

意外にも2本仕立ての収穫量が伸びなかったのですが、その原因として栽培期間中にいくつか興味深い現象が起きたのでご紹介します。

そもそも実付きが悪い

コチラは一本仕立ての房です。綺麗な実が付いています↓

収穫間近のミニトマト

いっぽう、コチラは2本仕立ての房です↓

ずいぶん実付きが悪いです。

実付きの悪い房

全部がこのような状態では無いのですが、2本仕立てのほうが全体的に実付きが悪かったです。

尻腐れ

ミニトマトはカルシウム不足により尻腐れ病になることが多いですが、2本仕立てのほうが尻腐れになる量が多かったように感じました。

尻腐れしたミニトマト
筆者
筆者

やはり、2本仕立てのほうが、栄養管理に気を遣う必要がありそうです


管理手間

最後に、管理の手間についても比較します。

管理がラクなのは、圧倒的に一本仕立てです。

実際に試してみて感じましたが、2本仕立ては脇芽取りの作業量が倍になりますし、養分をたくさん必要とするので肥料切れになりやすいです。

筆者
筆者

初心者は一本仕立てのほうが失敗しにくいです。

実際に試してみて、2本仕立ては中級者向けだと感じました。

まとめ

今回はミニトマトの仕立て方による違いについて、実例と併せてご紹介しました。

まとめると以下のとおりです。

・一本仕立ても二本仕立ても成長速度は同じくらい

・二本仕立てのほうが肥料切れになりやすいため注意

・肥料切れの状態で栽培すると、着果率が落ち、尻腐れ病になる。

・二本仕立ては脇芽取り等の日常管理の量が倍になるため、一本仕立てのほうが管理しやすい。

・総合的な評価として、二本仕立ては中級者向き

以上、参考になれば幸いです。

来年も懲りずに二本仕立てに再チャレンジしたいと思います!


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