我が家の畑にはハマスゲという雑草が生えています。
ハマスゲの除去しにくさは雑草界でもトップクラスらしく、除草剤以外に退治する方法が無いとも言われています。
そんなハマスゲ退治のために、作戦をいくつか試しましたのでご紹介します。
ハマスゲとは
ハマスゲは地下茎で増えるタイプの雑草で、見た目はこんな感じです↓
地下に根塊というデンプンの塊を作り、ここから猛烈に繁殖するとのことです。
根塊はこんな感じ↓
この根塊、ひと夏で2000個増えるというデータもあるらしく、この繁殖力の高さが最強雑草と言われる理由のようです。
コチラの写真、細い根を経由して根塊が何個も繋がっています。。。
次の章から、我が家の対策をご紹介します。
対策その1 手で除去
まず一つ目の対策は手作業での除去です。
例えばこのエリア
除去する際はスコップで周りの土ごと掘り上げて、できるだけ根っこから除去します。
土をほぐして根塊を取り出します。
除去後はこんな感じ↓
根塊が全て除去できるわけではないので根絶はできませんが、しばらくはきれいな状態が続きます。
家庭菜園レベルなら、手作業でできるだけ根っこから除去すれば、そこまで気にならないような気がしています。
しかし、完全に除去しきれるわけではないので、翌年にはまた生えてきます。
対策その2 防草シートや黒マルチ
2つ目の対策として、畑として使用する予定のない箇所には防草シートを敷設してみました。
こんな感じです。
半年ほど敷設後、シートを外すと・・・
色の抜けたハマスゲがシートの縁あたりに生えてきています。
シートの縁から入ってくるわずかな日光でハマスゲが生えてきたようです。
生えてきているのはハマスゲのみ…。恐ろしい生命力です。
ちなみに、ハマスゲは黒マルチの下にも生えてきます。
こちらはサトイモ栽培のために黒マルチを掛けていた畝ですが、様子を見ようとめくったら、、、↓
マルチをかける前は当然何も無かったのですが、色の抜けたハマスゲが生えてきていました。
ちなみに、黒マルチを突き破って生えてくることもあります。
他の雑草は生えてこないのに、すごい生命力です。。。
対策その3 除草剤(ラウンドアップ)
防草シートを設置しにくい箇所には除草剤を撒いてみます。
使用するのは非選択性の除草剤の代表格であるラウンドアップです。
さて、早速使用しますが、未使用箇所と比較をするために、一部だけに撒いて様子を見ることにしました。
撒いたのはこの部分↓
1週間後はこんな感じ↓
多少枯れた?と思いましたが、よく見ると青々とした葉がまだたくさんあります。
ハマスゲ以外の草は枯れてきているのですが。。。
ここからさらに1週間後、しっかりと枯れました↓
今度は範囲を広げてコチラの範囲に散布します↓
散布から1週間後の状態はコチラ↓(夕方に撮影したのでわかりにくい…)
だんだんと枯れてきていますが、まだハマスゲだけは青々と残っています↓
そこからさらに1週間後、完全に枯れました。
ということで、除草剤はハマスゲ退治に有効ですが、効果が出るまでに普通の草よりも時間がかかりました。さすがは最強雑草。
冬のハマスゲ
最強雑草のハマスゲもさすがに冬は枯れます。
コチラの枯れた草がハマスゲです↓
地上部では判別がしにくいですが、根っこには相変わらず根塊が残っています↓
この根塊がある限り、春にはまた葉が生えてきます。
見つけたらとにかく取り除くしかありません。
まとめ
今回はハマスゲの除去作業の実例について紹介しました。
まとめると以下のとおりです。
・ハマスゲは地下茎で増える。また塊根から大量に繁殖するため、根絶することが難しい
・根絶するなら除草剤が有効だが、効果が出るまで普通の雑草よりも時間がかかることがあるので注意
・家庭菜園レベルでは、手作業でスコップで掘り上げて除去すれば、一時的に綺麗になる。しかし、全ての塊根を除去するのは恐らく難しい。
以上、ハマスゲとの戦いは続く!(涙)
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